診療科のご案内

皮膚科

特徴ある医療

あらゆる皮膚疾患に対して専門的な診療

概要

現在は常勤4人で診療を行っています。当院の皮膚科医はいずれも大学病院の勤務歴が長く、他の皮膚科で診断、治療が難しかった症例を多数診察してきました。皮膚科学会で中心的役割を果たしており、最新の知見に基づいた専門的な診療をご提供します。皮膚生検から悪性腫瘍切除までの手術や入院による治療が可能です。また生物学的製剤承認施設になっています。

対象疾患

湿疹、皮脂欠乏症、蕁麻疹、薬疹、痤瘡(にきび)、脱毛症、疣贅(いぼ)、白癬(みずむし)、帯状疱疹、単純疱疹(ヘルペス)、蜂窩織炎・丹毒(細菌感染症)、熱傷、外傷、褥瘡(床ずれ)、皮膚悪性リンパ腫、アトピー性皮膚炎、乾癬、膠原病、血管炎、皮膚腫瘍など。

症状

かゆみ、赤み、水ぶくれ、できもの、など皮膚に症状があれば何でも対象になります。

専門外来

皮膚悪性リンパ腫

これまで東京大学医学部附属病院で専門外来を行い、オンライン相談も行ってきました。当院でもセカンドオピニオンを受け付けると共に、リンパ腫オンライン相談を致します。本相談では菌状息肉症をはじめとした皮膚リンパ腫の症状、治療などについての疑問な点、専門医に受診した方がよいのかどうか、専門医の紹介、皮膚リンパ腫の一般的な事項などについて可能な限りお答えします。質問などがございましたら、ご遠慮なくメールでご連絡下さい(sugayamder@iuhw.ac.jp)。
皮膚リンパ腫の症状、経過、治療への反応は個人差が大きいこと、現在インターネットでの診療行為は認められていないことから、「今、自分の受けている治療は正しいか」といった質問にはお答えできませんのでご了承下さい。そのような疑問をお持ちの場合は、直接受診いただくことをお勧めします。また週1回、木曜日午前中に三田病院でもリンパ腫の専門外来を行っています。通院の利便性からお選び下さい。

アトピー性皮膚炎

これまで東京大学医学部附属病院で専門外来を行い、ガイドラインの作成委員になっています。最新の知見に基づいた、きめ細やかな治療を行っています。 また最近日本で初めて認可された、生物学的製剤による治療も行っています。

乾癬

生物学的製剤の承認施設となっています。難治性の皮疹でお困りの方、関節の痛みのある方、皮膚症状を完全になくしたい方など是非ご相談下さい。

巻き爪専門外来

当院では自費診療のワイヤー爪矯正法を採用しています。巻き爪(内側に巻く爪)や陥入爪(皮膚に食い込む爪)に対して、ワイヤーの弾性力を利用した痛みを伴わない矯正法です。足爪白癬(爪が白くにごる水虫)による爪変形や重症な陥入爪に対しては外用内服治療や手術治療が必要になる場合がありますので(保険診療)、爪でお悩みの方はお気軽に相談してください。

受診にあたって

現在受診されている皮膚科からの紹介状があるほうが望ましいですが、紹介状がなくても大丈夫です。リンパ腫の患者さんは、まずはメールでご相談いただくと受診がスムーズになります。
お薬手帳あるいは現在使用中の薬を持参して下さい。内服薬が皮膚症状の原因になっていることもありますので、皮膚科以外の薬の情報も分かるようにして下さい。

検査内容のご案内

真菌検査、ダーモスコピー(拡大鏡)、パッチテスト、皮膚生検など

診療実績

外来、入院統計
  外来 入院患者数
初診 再診
4月 54 240 6
5月 63 313 8
6月 88 393 10
7月 80 420 8
8月 73 404 5
9月 77 408 4
10月 55 424 11
11月 64 424 10
12月 85 421 9
1月 62 376 11
2月 55 379 5
3月 72 379 7
合計 828 4,581 94
平均 69 382 8
手術・生物学的製剤実績
項目 件数
皮膚良性腫瘍 35
皮膚悪性腫瘍 5
陥入爪(フェノール) 4
その他 58
合計 102
項目 件数
生物学的製剤 11

研究業績

(1) 英文原著

  1. Otobe S, Sugaya M, Nakajima R, Oka T, Takahashi N, Kabasawa M, Miyagaki T, Asano Y, Sato S: Increased interleukin-36γ expression in skin and sera of patients with atopic dermatitis and mycosis fungoides/Sézary syndrome. J Dermatol. doi: 10.1111/1346-8138.14198. [Epub ahead of print] 2018
  2. Hoashi T, Asahara M, Shirakawa N, Mayumi N, Nakayama K, Omori I, Inokuchi K, Sugaya M, Funasaka Y, Saeki H: Case of primary cutaneous anaplastic large cell lymphoma misdiagnosed as squamous cell carcinoma by pseudocarcinomatous hyperplasia. J Dermatol. doi: 10.1111/1346-8138.14190. [Epub ahead of print] 2018
  3. Sakamoto M, Miyagaki T, Kamijo H, Oka T, Takahashi N, Suga H, Yoshizaki A, Asano Y, Sugaya M, Sato S: Serum vascular endothelial growth factor A levels reflect itch severity in mycosis fungoides and Sézary syndrome. J Dermatol 45(1):95-99 2018
  4. Suzuki H, Miyagaki T, Otobe S, Nakajima R, Oka T, Takahashi N, Kabasawa M, Suga H, Yoshizaki A, Asano Y, Sato S, Sugaya M: Increased endocan expression in lesional skin and decreased endocan expression in sera in atopic dermatitis. J Dermatol 44(12):1392-1395 2017

(2)邦文原著
該当なし

(3)学会発表

  1. 菅谷 誠:シンポジウム,皮膚悪性リンパ腫が難しい理由を病態から考える,第33回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会,神戸,2017年
  2. 菅谷 誠:シンポジウム,皮膚T細胞性リンパ腫: 最近の治療オーバービュー ,第33回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会,秋田,2017年
  3. 菅谷 誠:教育講演,皮膚リンパ腫の治療指針の立て方,第81回日本皮膚科学会東京支部学術大会,東京,2017年
  4. Morimura S, Oka T, Sugaya M, Sato S: CX3CL1-CX3CR1 interaction contributes imiquimod-induced psoriasis-like skin inflammation via M1 macrophage infiltration. The 42nd Annual Meeting of the Japanese Society for Investigative Dermatology. 2017年
  5. 森村 壮志渡邉 光子菅谷 誠、竹島 憲一郎、高橋 豊:直腸癌の穿孔による腰臀部ガス壊疽の1例. 第875回日本皮膚科学会東京地方会、2017年
  6. 渡邉 光子森村 壮志菅谷 誠、冨田裕彦、安齋眞一:膝蓋に生じたsuperficial angiomyxomaの1例、第877回日本皮膚科学会東京地方会、2018年

(4)総説、著書

(総説)

  1. 菅谷 誠 皮膚T細胞リンパ腫の免疫表現型による分類と予後. 血液内科, 2017; 74:808-812.
  2. 菅谷 誠 リンフォーマの診断と治療. 皮膚病診療, 2017; 39:918-923.
  3. 菅谷 誠 皮膚リンパ腫の病態解明が臨床像の理解,治療戦略へとつながる. 西日本皮膚科, 2017; 79:339-344.
  4. 菅谷 誠 アトピー性皮膚炎治療の新展開. 喘息・アレルギー, 2017; 30:66-69.
  5. 菅谷 誠 皮膚T細胞リンパ腫:最近の治療オーバービュー. Skin Cancer, 2017; 32:159-161.

(著書)

  1. 菅谷 誠:私の治療 2017-18年度版(分担),「皮膚悪性リンパ腫」,猿田亨男,北村惣一郎監修,PP.1047-1048,日医事新報社,東京,2017
  2. 菅谷 誠:専門医でも聞きたい皮膚科診療100の質問(分担),「プロアクティブ療法はどのくらい有効?」,宮地良樹編,PP.34-35,メディカルレビュー社,東京,2017
  3. 菅谷 誠:皮膚リンパ腫アトラス 改訂・改題第3版,「概念・疫学」,「病因」,「原発性皮膚γδT細胞リンパ腫」,「治療総論」,岩月啓氏,大島孝一,島田眞路,菅谷 誠,戸倉新樹,中村栄男編、PP.2-3,PP.10-13,PP.81-82,PP.190-193,文光堂,東京,2017

医療従事者の方へ

原発性皮膚CD30陽性リンパ腫の遺伝子転座解析につきまして

国際医療福祉大学医学部皮膚科では、がん研有明病院がん研究所と共同で、原発性皮膚CD30陽性リンパ腫における6p25.3転座の解析を行っています。これまでの自験30例の解析では、この転座は原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫のみで認められ、リンパ腫様丘疹症や菌状息肉症の大細胞転化では認められていません。これらの疾患の鑑別は臨床的に困難な場合も多く、この転座の解析が正確な診断に役立つ可能性があります。また原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫の一部では転座が陰性ですが、これらの症例はいずれも経過が良好であり、予後を予測できる可能性があります。このたび、全国の施設から検体を募集し、転座解析の有用性を確立したいと考えています。

対象:CD30陽性の腫瘍細胞が認められる原発性皮膚T細胞リンパ腫(未分化大細胞リンパ腫、リンパ腫様丘疹症、菌状息肉症など)

検体の発送から結果のご報告までの流れは以下のようになります。まずはメールで御連絡下さい。

  1. メールで連絡(菅谷 誠: sugayamder@iuhw.ac.jp)。
  2. 書式のダウンロード( 倫理審査通知書研究計画書施設長提出書類患者説明書同意書患者情報記載用紙)。
    ※施設長提出書類の一枚目と同意書の左上は施設長の氏名をご記載下さい。
  3. 施設承認、患者同意後に施設長の承諾書、患者情報記載用紙とパラフィン固定無染プレパラート(4um)5枚を下記の研究事務局まで郵送。
    ※同意書は各施設で保管して下さい。
  4. 転座の結果が判明次第、ご報告します。診断や治療方針について早急にご相談されたい場合は別途メールでお答えします。

個々の症例報告に転座の結果を入れていただいて構いませんが、報告の重複を避けるために論文化の際はご一報ください。集積結果の論文を作成する際に引用させていただきます。
また集積結果を論文化する場合、原則的に謝辞に入れさせていただきますが、一施設からの検体数が多い場合は共著者になっていただきます。

【研究事務局】
国際医療福祉大学市川病院皮膚科 主任教授・部長 菅谷 誠
〒272-0827 千葉県市川市国府台6-1-14 TEL 047-375-1111 FAX 047-373-4921