2023.04.13
画像強調内視鏡の有効性を調査した国際研究論文が米国医学誌に掲載されました
消化器内科の鈴木翔部長が筆頭著者を務めたLinked color imaging(LCI)の大腸ポリープ発見への効果を調査した国際共同研究の論文が米国消化器病学会誌Clinical Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました。
LCIは、消化管粘膜の色調をわかりやすくする画像強調内視鏡技術の一つです。この研究は、LCIを用いて大腸内視鏡検査を行うことで通常の白色光で観察するのに比べて大腸腺腫などの病変をより多く発見できるのかをアジアの4か国/地域(日本、タイ、シンガポール、台湾)で約3000例を対象に検証したものです。この研究では、LCIで観察することで通常の白色光観察に比べて腺腫や鋸歯状病変などの大腸ポリープが約1.3~1.8倍多く発見され、検査後に推奨される経過観察期間も異なりました。
下記リンクより原文をご覧いただけます。
https://www.cghjournal.org/article/S1542-3565(22)01010-2/fulltext
当院ではこのLCIを設置し患者様の大腸内視鏡診療に役立てています。
今回掲載されたClinical Gastroenterology and Hepatology誌は消化器病領域のハイインパクトジャーナルで、最新の知見を世界中の医師に提供するものです。今後もこのような研究活動を継続し消化器病学の発展に貢献してまいります。