2024.08.08
消化器内科部長 鈴木翔医学部教授の国際的活動が高く評価されました
米国iGIE誌 Reviewer Award 受賞
鈴木部長がiGIE誌で務めた査読の数と内容が評価され、同誌へ貢献したトップ査読者の一人としてReviewer Award(優秀査読者賞)を受賞しました。一昨年、昨年に続き3年連続の表彰となりました。iGIE誌は、米国消化器内視鏡学会(ASGE)が発行する学術誌で、消化器内視鏡に関する革新的な技術や手技とデジタルヘルスを中心とした研究論文を公開しています。
科学論文は、査読と呼ばれる研究の妥当性についての専門家による客観的な批評を受けた後に公開されます。鈴木部長自身これまでに内視鏡診療に関する科学論文を複数公開しており、同分野の専門家としての地位を得ている傍ら、査読者としても積極的に活動しています。
この受賞について鈴木部長は、「内視鏡診療は私の専門分野であり、内視鏡に関する最新の情報を得るために常に学術論文に目を通しています。査読を通じて、科学の発展に貢献するだけではなく、私自身の臨床的知識と論理的思考力の向上にもつながっていることを実感しています。内視鏡領域の国際的組織である米国消化器内視鏡学会で私の貢献が認めらたことは大変に名誉なことです。内視鏡診療の発展と普及のため、さらに貢献できるよう尽力します」と述べています。
iGIE編集長トンプソン教授より賞状を受け取る鈴木翔部長
中国の学会で内視鏡手術をライブデモンストレーション
7月13日に中国広州市で開催された“2024年南方消化器論壇および第19回全国腸疾患学術大会”に招かれた鈴木翔部長が、内視鏡手術のライブデモンストレーションと学術講演を行いました。
この学会期間中、消化器病学と消化器内視鏡検査の発展を目的に、世界各国から招かれた消化器病専門医による特別講演や、内視鏡手術実演といったセッションが多く開催されました。
鈴木部長も専門医の一人として招待され、大腸腫瘍の内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD: Endoscopic Submucosal Dissection)を行い、その模様が会場にライブ中継されました。鈴木部長の高い技術と技法に対して、参加者から高い関心と多くの質問が寄せられました。
手術の後には、大腸内視鏡検査における人工知能支援診断システムの現状について講演し、将来の内視鏡診療の発展について各国の医師と活発な議論が行われました。
現状について講演する鈴木部長
鈴木部長をはじめとする消化器科医師の絶え間ない研究と研鑽により、当院の内視鏡検査・手術は国際的にも高い評価を得ています。今後も国内外の学会に積極的に参加し技術の向上に努め、内視鏡診療のさらなる拡充を目指します。