診療科のご案内

内視鏡センター

  • 胃カメラでは、日本人に多く認められている胃がんをはじめ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、最近日本人でも増加傾向にある逆流性食道炎や食道がんの診断にも力を入れています。また、近年の内視鏡機器の高性能化に伴い、口腔・咽喉頭領域のがんの早期発見もこの検査で行っています。さらに、早期に病気が発見された場合には、内視鏡的粘膜下層剥離術による内視鏡治療を積極的に行っております。
  • 大腸カメラではより苦痛の少ない内視鏡検査を心がけており、多くの方に安心して検査を受けていただき、近年日本人に急増している大腸がんの早期発見につながるよう努めております。そのうえで、早期の大腸がんや大腸ポリープなどに対しては、内視鏡による治療を行っております。
  • 胆道・膵臓の疾患を疑う場合においては、CT・MRI・腹部超音波検査など画像による検査を組み合わせることで、疾患の的を絞った上で十二指腸カメラを用いた検査・治療を行っております。これらの検査により的確な診断を行い、総胆管結石や胆道狭窄に対して内視鏡的治療を行っています。
  • 高齢者の増加に伴いニーズが高くなった内視鏡的経皮的胃瘻造設では、消化器外科と連携して安全な手技の提供に努めるとともに、必ず術前にリハビリテーション科専門医による嚥下運動機能評価を行っています。
【電話での検査予約】

上部消化管内視鏡検査については、医療機関様からの電話予約を承っております。
地域医療連携室 TEL:047-375-1128 (月~土曜日 9:00~17:00)

消化器内視鏡

胃カメラでは、以前より日本人に多く認められている胃潰瘍・十二指腸潰瘍をはじめ、胃がんはもちろん、最近日本人でも増加傾向にある逆流性食道炎や食道がん、さらには近年の内視鏡機器の高性能化に伴い、口腔・咽喉頭領域の疾患の早期発見にも力を入れております。早期に病気が発見された場合には内視鏡による治療を積極的に行っております。
また、大腸カメラではより苦痛の少ない内視鏡検査を心がけており、多くの方に安心して検査を受けていただき、近年日本人に急増している大腸がんの早期発見につながるよう努めております。そのうえで、大腸がんや大腸ポリープなどが発見された場合は、内視鏡によって積極的に治療を行っております。
さらに胆道・膵臓の疾患を疑う場合においては、CT・MRI・腹部超音波検査など画像による検査を組み合わせることで、疾患の的を絞った上で十二指腸カメラを用いた検査・治療を行っております。これらの検査により、的確な診断に基づく内視鏡的治療を行ってまいります。

高齢者の増加に伴いニーズが高くなった内視鏡的経皮的胃瘻造設では、消化器外科と連携して安全な手技の提供に努めるとともに、リハビリテーション科専門医による嚥下運動機能評価も可能です。
また、消化器内科と外科が密接に連携をとっていることから、内視鏡治療の適応でない場合にも、腹腔鏡下手術や外科手術、その他の検査・治療を専門的に行うことができる環境が整っております。このように他科との連携を緊密に取りながら、適切な医療のご提供をめざしています。

主な内視鏡検査・治療

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
  • 通常内視鏡検査(経口内視鏡、経鼻内視鏡)
  • 拡大内視鏡検査
  • 画像強調内視鏡検査
  • 内視鏡的止血術
  • 静脈瘤治療(内視鏡的結紮術、内視鏡的硬化療法)
  • 内視鏡的ポリペクトミー・粘膜切除術(EMR)
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  • 内視鏡的ステント留置術
  • 超音波内視鏡(診断と治療)
  • 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)
  • 内視鏡的経皮的胃瘻造設
  • 咽頭運動機能評価
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
  • 通常内視鏡検査
  • 拡大内視鏡検査
  • 画像強調内視鏡検査
  • 内視鏡的止血術
  • 内視鏡的ポリペクトミー・粘膜切除術(EMR)
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  • 内視鏡的ステント留置術
  • 超音波内視鏡検査
胆膵内視鏡検査(十二指腸カメラ)
  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
  • 内視鏡的乳頭切開術(EST)
  • 内視鏡的乳頭拡張術(EPBD/EPLBD)
  • 内視鏡的胆道結石砕石術(EML)
  • 内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)
  • 内視鏡的経鼻膵管ドレナージ(ENPD)
  • 内視鏡的ステント留置術
  • 超音波内視鏡(検査・治療)

検査・治療の対象となる臓器・部位

咽頭・喉頭・食道・胃・十二指腸・肝臓・胆嚢・胆道・膵臓・小腸・大腸

呼吸器内視鏡

呼吸器系の検査・治療に関しては、日本呼吸器内視鏡学会の認定指導医をはじめ、呼吸器外科・内科の常勤医・非常勤医が日替わりで処置を担当しています。
さらに当院の検査科には病理部門と細菌検査部門があり、迅速な診断ができる体制が整備されています。

呼吸器内視鏡検査には2つの目的があります。まず、肺や気管支の病的変化が生じている部位を診断・治療するためであり、次に病巣を観察し組織や分泌物を採取するためです。胃や大腸などの消化管に比べると、肺や気管支は内視鏡などの異物刺激に対し、より弱く敏感です。そのため局所麻酔や鎮痛剤、少量の全身麻酔を検査前・検査中に慎重に投与し、なるべく苦痛を感じることのないよう、細心の注意を払って処置を行っております。気管支鏡検査では、肺がんをはじめとする腫瘍性疾患や結核などの感染症、全身疾患の一部である間質性肺炎などの診断が可能です。

気管支鏡治療では、気管支が狭くなる病気や気道異物の除去、止血処置などを行っております。内視鏡下の治療が困難な場合は、胸腔鏡を用いた手術や開胸手術などを施行します。外科的な処置が困難な場合には、抗菌剤や抗がん剤を用いた化学療法を選択する場合があります。

主な内視鏡検査・治療

呼吸器内視鏡検査(気管支鏡)
  • 直視下経気管支生検・擦過細胞診
  • 肺野末梢病巣生検・擦過細胞診
  • 経気管支針生検、経気管支肺生検
  • 気管支肺胞洗浄
  • レーザー焼灼術
  • スネア焼灼術
  • ステント留置術
  • 気管支塞栓術
  • 止血処置
  • 異物除去

検査・治療の対象となる臓器・部位

気管支・肺

以上のように当センターは、内視鏡を用いた診断と治療から内科的・外科的な治療への移行が円滑に行われる点で、総合的な診療が可能な施設です。

検査の実績

内視鏡検査数の推移
  上部 下部
2012 1399 585
2013 1625 814
2014 1730 951
2015 2010 1088
内視鏡治療症例数(2014~15)
食道 大腸
ESD ESD ESD
6 33 21
EMR EMR EMR
7 18 459