皮膚科
概要
皮膚科は皮膚および付属器(爪・毛髪など)に生じるすべての疾患を対象とする診療科です。皮膚疾患はご自身でも見たり触ったりできることが多いため、皮膚および付属器の異常に気付いた際には、皮膚科にご相談ください。多岐にわたる皮膚疾患に対して、精度の高い診断と適切な治療を心がけて診療に当たっています。
時代によって疾患概念が変わったり、新しい治療が行えるようになったりと、診断・治療は時とともに変化します。常に知識をアップデートして、その時代に最適とされる治療を行うよう心がけています。ともすると、「新しい」というだけで飛びついて偏った考えを持ってしまいがちな世の中ですが、時代に流されることなく、地に足をつけて診療に取り組んでいきます。
対象疾患
皮膚科以外の診療科の医師にも知られている疾患
湿疹・皮膚炎
感染症
じんま疹
皮膚科の医師にとっては一般的な疾患
※日本皮膚科学会から生物学的製剤承認施設に承認されているため、乾癬に対する生物学的製剤による治療を行うことができます。
掌蹠膿疱症
扁平苔癬
自己免疫性水疱症:天疱瘡や類天疱瘡など
多形紅斑
薬疹
化膿性汗腺炎
皮膚科の医師にとっても特殊な疾患
膠原病:SLE、皮膚筋炎、強皮症、血管炎症候群など
その他
皮膚腫瘍
悪性腫瘍:基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫など
※植皮や局所皮弁による再建を含めた切除術が可能です。
※ただ切除するのではなく、腫瘍の種類や部位に応じて切除する範囲や深さを検討し、切除以外の治療法も考慮した上で治療を行います。
※悪性腫瘍に関しては、腫瘍の種類や状態(ステージ)を考慮して他院での治療が好ましいと判断した場合、皮膚腫瘍を専門に扱っている医療機関を紹介いたします。
熱傷
植皮術(皮膚移植)を含めた治療が可能ですが、受傷範囲が体表面積の15%を超える場合には、広範囲熱傷を扱っている医療機関を紹介いたします。
症状
皮膚および付属器(爪・毛髪など)に生じるすべての症状
専門外来
月曜日午後に皮膚リンパ腫・膠原病外来(完全予約制)を設けています。
皮膚リンパ腫や膠原病関連の皮疹を適切に評価し、治療に結び付けていくことを目的とした外来です。皮疹からリンパ腫や膠原病が疑われる場合だけでなく、すでにリンパ腫や膠原病と診断されている方に生じた皮疹が、原病と関連のある皮疹か否かも評価いたします。
受診にあたって
月曜日から土曜日まで、午前中は紹介状を持参されなくても診察いたしますが、紹介状を持参されるほうが好ましいです。紹介状をお持ちいただくと、これまでの経過がわかりやすくなるため、診断・治療の精度が上がります。また、紹介状をお持ちの方は初診であっても電話で予約を取得することができます。
午後の診察に関しては、月曜日は専門外来(皮膚リンパ腫・膠原病外来:完全予約制)、火曜日・土曜日は一般外来(原則予約制)で行っています。
検査内容のご案内
視診や触診だけでは診断のつかない場合、あるいは診断をより確実なものにする場合、経過観察の上で必要な場合などには、症状に応じて以下の検査を行います。
- 真菌検査
- ダーモスコピー
- 超音波検査
- CT、MRI
- 皮膚生検