糖尿病・内分泌代謝センター

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今回、第5回のコラムを担当することになりました。臨床検査技師の須藤瞳と申します。よろしくお願いいたします。
第5回はお家で血糖値を測るときの注意点についてお話ししたいと思います。

第5回 SMBGと果物

血糖自己測定(SMBG)は、お家でも血糖値を測ることができる便利な機械です。指などに小さな針を刺して採血を行い、センサーに血液をつけたらすぐに今の血糖値がわかります。インスリン治療の効果を確認したり、食生活や運動の改善に役立てることができます。

しかし、SMBGは果物を触った手で測定を行うと正しくない値が出てしまうことがあります。

実際に検査室で実験を行ってみました。

まず、よく洗った手で測定を行います。この時の血糖値は120(mg/dL)でした。(写真1) 次に、ミカンをむいた後の手で同じように血糖値を測ってみました。結果は182(mg/dL)となりました。(写真2)先ほどよりもとても高い値です(ミカンは食べていない状態です)。

写真1

写真2

このように、果物を触った手で測定を行うと、血糖値がとても高く出てしまうことがあります。これは、果物に含まれるブドウ糖がセンサーに触れてしまうことで起きる現象です。これでは正しく血糖値を測ることができません。

ミカンの他にブドウ、イチゴ、キウイ、バナナで同じように実験を行いましたが、いずれも血糖値は上がりました。
SMBGで血糖値を測定するときは、流水で手を洗った後にアルコール消毒を行ってから測定するようにしましょう。