糖尿病・代謝・内分泌内科

糖尿病・代謝・内分泌内科

こんにちは!第8回のコラムを担当することになりました、透析センター看護師の田﨑麗と申します。
今回お話しする透析について、少しでも興味を持っていただけると幸いです。よろしくお願いします!

第8回 糖尿病と透析の関係

腎臓のはたらき

腎臓には、「尿をつくる(老廃物を排泄する)」働きがあることはよく知られていますよね。
その他にも、「水分や電解質など、体の中でのバランスを整える」、「血圧を調節する」、「体で働けるビタミンDを作り(活性化)、骨を丈夫に保つ」、「赤血球をつくる働きを助ける」など、目に見えない様々な働きをしています。腎臓は、わたしたちの体を正常に保つために、とても重要な臓器です。


どうして透析が必要になるの?

腎臓の働きが悪くなると、体がむくむ、血圧が上がる、貧血、夜間多尿・・・といった様々な症状が現れます。そのままにしておくと、やがて心臓の働きが悪くなり、意識障害や呼吸困難などの尿毒症となり、放置すると命にかかわります。
食事や薬によってその進行を遅らせる治療を行いますが、腎機能の低下が進行し自分の腎臓で生命を保てなくなると、腎臓の働きを補うために透析療法が必要となります。
透析療法とは、人工的に血液中の余分な水分や老廃物を取り除き、血液をきれいにする働きを腎臓に代わって行う治療法です。

透析になる原因ナンバー1の病気とは・・・

透析導入の原因でいちばん多いのが、、、悲しいことに糖尿病なんです!
皆さん、糖尿病の三大合併症はご存じでしょうか?
『神経障害(し)、網膜症(め・眼)、腎症(じ)』の三大合併症。その頭文字3文字をとって「しめじ」と覚えてくださいね。「じ」=腎症は腎臓の機能が低下した状態であり、透析が必要となることがあるのです。

ここまで少し怖いことをお話ししてきましたが、、、
血糖のコントロールによって、合併症を予防することは十分にできます。また、糖尿病であるからこそ、自分の健康を意識することができ、他の病気を予防することでさえできるのです!!
コロナウイルスで皆さん大変な思いをされていると思いますが、コロナに負けず、強い体づくりをしていきましょう。透析センターでは、スタッフ一同、笑顔で患者さんに対応するように心がけています!
何か知りたいことなどがありましたら、ぜひ透析センターへご連絡くださいね。