高コレステロール血症と高中性脂肪血症には要注意!

糖尿病・代謝・内分泌内科

その二「高コレステロール血症と高中性脂肪血症には要注意!」

コレステロールと中性脂肪は何が違うの?

私たちの体の「あぶら」は大きくコレステロールと中性脂肪にわけられます。コレステロールは細胞の膜成分やホルモン産生の原料となり、中性脂肪は体のエネルギー源になります。ともに、私たちの体にはなくてはならないものです。
一方で、ありあまるコレステロールや中性脂肪は病気を起こします。

高コレステロール血症、高中性脂肪血症、高脂血症、脂質異常症

過剰な中性脂肪は時に膵臓に炎症を生じ「急性膵炎」を引き起こします。膵炎では食後に急激な腹痛が生じます。
過剰なコレステロールは動脈硬化を引き起こし、心臓の病気(狭心症、心筋梗塞)や脳卒中の原因となります。
病気が生じる前の高コレステロール血症や高中性脂肪血症の状態では、まったく「無症状」なことが多いのですが、放置することによって上記のような病気を引き起こします。
そのため、健康診断で「高コレステロール血症」、「高中性脂肪血症」、「高脂血症」、「脂質異常症」と診断された方は、専門病院の受診をお勧めします。
特に、若い方で「高コレステロール血症」と診断された方は、「家族性高コレステロール血症」の可能性があります。この病気は若い時に「心筋梗塞」を起こしてしまうことがあり、決して放置したり、見逃したりしてはいけない病気です。

当院は、動脈硬化専門医がいる「動脈硬化研修指定病院」です。家族性高コレステロール血症の方が、他院から紹介されて治療に訪れる病院でもあります。脂質代謝を専門にしている医師が常在していますので、是非お気軽にご相談ください。

糖尿病は「疑い」のうちに早めに診断・治療すれば、合併症などを起こすことなく健康な生活を送ることができます。病気をよく知り、予防しましょう。

コレステロールや中性脂肪でお困りの方へ

  • 健康診断で高コレステロール血症、高中性脂肪血症を指摘された方
  • 親や兄弟もコレステロール、中性脂肪が高い方
  • むしろ最近コレステロールや中性脂肪が急に低くなった方
    脂質(コレステロール、中性脂肪)でお困りの方は、一度、脂質専門外来にご相談ください。